コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年2月4日付け

 南米日系農協連絡協議会が、改めて動き出そうとしている。
 発足から四年、「まだあったのか」との声が聞こえるほどその名を耳にする機会は少なかったが、日本側から支援を受け、これまでなかった会長を据えるなど気運の高まりも感じさせる。
 コチア、南伯産組なき後、日系農協を横につなぐ役割を果たし得る唯一の組織。国境を超えた連携がどれだけ可能かは未知数だが、期待はしたいところだ。
 「まだ〃中央会アレルギー〃があるかもしれない」と話す関係者もいるように、当面はゆっくりと、情報提供、情報交換などに重点を置くという。しかしそれだけをやっていても、財源がなくなれば続かなくなるのもまた事実。
 来年の今ごろには十度目の農協活性化セミナーが開かれる。それまでにどのような仕組みが作れるか、この一年の取組みに注目したい。 (ま)