コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年2月5日付け

 電話に出ても無言のまま切る―悪戯電話の典型だが、こちらがイライラする様子を笑い飛ばす例や、真夜中の電話、コレクトコールでの悪戯も。
 頭に来るのはもちろんだが、これが個人レベルでの悪戯だけでは終らないところが恐い。
 四日朝のニュースによると、SAMU(救急車)呼び出しの192にかかる悪戯電話は、多い所は二件に一件。南東伯の二八%、北伯の九%はまだましだが、電話の向こうの命の叫びに応えようとする人達には、「百害あって一利なし」だ。
 庶民ならば、悪戯電話には応対拒否で済むけれど、SAMUの人達は、例え悪戯でも、電話に出ないわけには行かない。
 偽情報でSAMUが現場急行の例さえあるというが、心無い悪戯が人一人の命を失わせるかも知れないとの自覚は本人達にあるのだろうか? 狼少年になって泣く可能性もあるけれど…。(み)