静岡県=受講無料の日本語教室=浜松学院大が外国人学校に

ニッケイ新聞 2009年2月10日付け

 【静岡新聞】浜松学院大(浜松市中区、雨宮正一学長)は五日、市内に六カ所ある南米系の外国人学校の協力で、各校に受講無料の日本語教室を設置したと発表した。各教室に日本語教育の資格を持つ教師を派遣し、経済不況の影響で不就学に陥っている外国人の子どもに日本語教育の機会を与える。
 文化庁の「日系人等を活用した日本語教室の設置運営」事業で、運営に充てる委託費は五百六十七万円。開校は三月三十一日まで。
 すでに外国人学校に通っている子ども以外にも、公立学校の児童生徒やいずれの学校にも在籍していない子どもも受け入れる。どの教室にも自由に出席できるオープンクラス形式で、学習計画や授業評価を統一する。大学からは各教室に教師やコーディネーター、通訳を派遣する。
 教室名は「ヤラマイカにほんご教室」で、会場となる市内六カ所の外国人学校を、ムンド・デ・アレグリア校(南区)、EAS浜松校(東区)、ピタゴラス浜松校(中区)、アルカンセ校(同)、カンチーニョ・フェリス校(南区)、エスコーラ・ブラジル校(中区)とする。
 市役所で会見した同大の津村公博准教授は「学校同士の連携に意義がある。学校への在籍の実態把握にもつながると思う」と話した。
 問い合わせは同大<電053(450)7000>へ。