文協=「にっけい文芸賞」応募を=今年から韻文にも焦点

ニッケイ新聞 2009年2月19日付け

 ブラジル日本文化福祉協会にっけい文芸賞委員会(小森広委員長代理)は、二〇〇九年度「にっけい文芸賞」の作品募集を始めた。締め切りは七月三十一日(必着)。結果は十一月上旬に邦字新聞紙上で発表する。
 日本語による文芸を奨励、その振興と普及を図る目的で設けられ、コロニアにある文芸賞では一番名誉のある同文芸賞。同委員会では、移民百一年目の新しい文芸の歴史を刻む作品を求めている。
 小森広委員長代理(副委員長)、中田みちよ委員が案内のために来社し、「コロニアから新たに優秀な文芸作品が発表されることを期待しています。多くの人に応募して欲しい」と呼びかけた。
 今年から、「コロニアでは人口の多い俳句や短歌などにスポットを当てたい」と、今まで一緒だった散文賞と韻文賞を分ける。
 散文賞(記念プレートと賞金一千レアル)と韻文賞(記念プレートと賞金五百レアル)を設けている。
 【対象作品】小説、随筆、評論、ドキュメンタリー、戯曲、シナリオ、翻訳、短詩型(詩、短歌、俳句、川柳)等の日本語による文芸作品。
 【応募資格】A=ブラジルに居住する人、又は過去に居住していた人が執筆したもの。B=出版・製本されていなくても活字印刷されていれば応募可能(手書きは不可、枚数制限は設けないが、百から三百枚程度が好ましい)。
 【期間】〇八年七月一日から〇九年七月三十一日までに発表された作品。
 【選考委員】小森広、浜照夫、中田みちよ、小野寺郁子、広川和子、水野節子、斉藤早百合、永田翼、鈴木雅夫、富重久子の十氏。
 【応募方法】封筒に「2009年度にっけい文芸賞応募作品」と明記して郵送(宛先=Comissao de Premio Literario-Sociedade Brasileira de Clutura Japonesa e de Assistencia Sosial、住所=Rua Sao Joaquim,381,Liberdade,SP,01508-900)または、直接持参。問い合わせは文協事務局(11・3208・1755、みさ子)まで。