東西南北

ニッケイ新聞 2009年2月21日付け

 十八日はイパネマで一四人、十九日はラッパで三四人と、武装集団による未明の宿泊客総なめの強盗事件が続いたリオ。被害に遭った外国人旅行者は「海岸や路上での強盗は覚悟していたが、宿泊施設で襲われるとは」と嘆いていたが、二十日未明のセントロでの強盗など、外国人旅行者を狙う事件は三日で五件。W杯やオリンピック招致も考えているリオだが、このままでは安全対策で大注文がつきそうだ。
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 週末に伯銀を狙った強盗事件の起きたセアラ州キシャダー市で、十八日に水道工事用の二〇〇キロのダイナマイト強奪という事件が発生。マスクを被った四人組は、銀行強盗に使うと話していたとも。フォルタレーザの中銀襲撃事件の犯人も加わっていた可能性がある伯銀襲撃事件だが、次はどこを狙うつもりか?
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 十九、二十日の伯字紙は、スイスでネオナチに襲われて流産したと被害届を出したパウラ・オリヴェイラさんが、一連の供述は嘘だったと自供したと報道。振り上げた手を下ろす場を失ったルーラ大統領やアモリン外相も大変だが、これからは〃出来ちゃった婚〃成立はより困難になるとの声も。スイス警察が妊娠を否定するまでは誰も彼女の妊娠を疑っていなかったのだから、周りの人からは愛され、好かれた女性だったのだろうが…。
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 二十日のサンパウロ市証券市場は、欧米市場の悪化を受け一時的とはいえ四%も下落。午前中三%、午後三時過ぎに四%下げた後は戻したが、ヴァーレ、ブラデスコ、エンブラエルなどが一〇%も下げ、下落を先導。しばらく小幅の動きに終始した市場が今月二度目の四%台の下落となったことで、再び大揺れしないかとの不安が頭をもたげそうだ。