サンパウロ市=日系男性の強姦魔逮捕=少なくとも6人が被害に

ニッケイ新聞 2009年2月21日付け

 十九日付けのエスタード紙などによれば、サンパウロ市の地下鉄ビラ・マリアナ、パライゾ、ジャバクアラ、サウデ駅付近の廃屋や商業ビル内で少なくとも四人の女性を強姦した容疑で、日系男性アレッシャンドレ・フィラデルフォ・スヤマ容疑者(29)が十八日に逮捕された。
 スヤマ容疑者はコンピュータ技師で、「HUT」のあだ名で知られる。昨年の三月からこの周辺を徘徊。被害者の一人は、十二月にジャバクアラ大通りの商業ビルの階段で襲われた二十六歳の女性だ。このビル内の警備カメラに犯行一部始終が録画され、そこで「HUT」と入った帽子が確認されたことで一気に捜査が進展した。
 地下鉄コンセイソン駅近くの自宅アパートで十八日に逮捕され、三十日間拘束される。第九十六管轄暑(ブルックリン)の捜査では「マニアコ・ド・メトロ(地下鉄の変質者)」と命名し、捜査していた。少なくとも今までに四人の被害者が容疑者を確認した。
 警察によれば同容疑者は身長一メートル八十五センチで、背が低く痩せた女性を狙っていた。四件に加え、同容疑者は二件を自供している。警察ではさらに被害者が増えるものと見ている。