北海道協会=8月に道人移住90周年=定期総会で全役員留任

ニッケイ新聞 2009年2月24日付け

 二〇〇九年度ブラジル北海道協会(木下利雄会長)の定期総会が十五日午前十時からサンパウロ市の同会館で開催され、三十四人が出席した。今年は八月三十日に北海道人移住九十周年、協会創立七十周年、会館落成十周年の記念式典が予定されている。
 木下会長は「この式典開催のため、会員みなさんの力を貸してください。私も精一杯やります」と会員の力の結集を呼びかけ、成功に向けての意気込みを見せた。
 続いて質疑応答が活発に行われた。研修生・留学生が帰国後に会員になっているかという質問が出され、「会員の子息が研修生で、五人中四人が会の活動に参加していている」と高橋昭副会長が説明。「帰国後は協会に支援や協力を約束している」と付け加えた。
 また、「地方代表者会議の参加者が少ない。もっと地方を大切にしてほしい」との声もあった。ロンドリーナの会員が日本政府から受勲した際、本部から誰も出席がなかったことに対し、同会長は「忙しく出席できなかったが祝電は出している」と述べた。
 地方の会員から、同協会月報の配達が遅れており緊密な連携が取れてないとの声も出た。碓井事務局長は「会計理事が業務の傍ら翻訳しているので時間がかかる。その分、プロに頼めば早くなるが会の負担が増える」などと現状を説明した。
 〇八年度事業・決算報告、〇九年度の事業計画・予算案は出席者全員から承認を受けた。
 〇八年度収支は収入が二十九万三千四百十二レアル、支出が二十八万三千二百五十八レで、一万百五十四レを繰越し。〇九年度予算は三十二万レアルを計上している。
 同会では八月の式典のほか、十月十八日には子供の日と第三回うな丼祭りを兼ねたイベントを同会館で行う予定。その時に幅一メートル五十センチで七段飾りの雛壇をお披露目するという。
 今年の総会では役員改選も行われ、全役員留任となった。