ACENBO=赤塚氏が終身名誉会員に=市や文協への貢献により

ニッケイ新聞 2009年2月26日付け

 サンパウロ州オザスコ市を表敬訪問中の赤塚充良氏が十三日に、同日伯文化体育協会(荒木進会長、ACENBO)から終身名誉会員の認定表彰を受け、同協会の役員や同市長代理ら大勢から歓迎を受けた。
 同氏は三重県津市在住で、戦後派米実習団として三年間の農業研修を終え、帰国後、つつじ産地育成などに携わった。
 三十三年前、津市とオザスコ市が姉妹提携したことを記念し、市内パルケ・コンチネンタル区に「津」公園を建設。公園の東西につつじで両市の名前を書いた庭園も造成した。
 同年アチバイアで農園を購入し、そこを拠点とした洋蘭の研究・栽培に取り組み、生長点培養の技術により六万本の栽培から開始。
 一九八〇年にはオザスコ市名誉市民権を授与され、三年前の姉妹都市提携三十周年記念の折には、別の市公園の日本庭園造成費を支援している。
 同氏は研究の末、FFC製法(FFCとは赤塚グループが「動植物の機能を高める」と認めたものの総称)を発見し、パイロゲンとして商品化し、健康飲料、美容、水質改善、農業などに活用されている。八三年十一月に第二十二回農林水産祭園芸部門で天皇杯受賞のほか海外でも表彰された。