博研「移民の森」計画=カルモ公園に5千本植樹

ニッケイ新聞 2009年2月26日付け

 サンパウロ博物研究会(博研=林田瞳会長)は昨年から取り組んできたブラジル日本移民百周年記念「移民の森」計画で、サンパウロ市イタケーラ区カルモ公園に五千本を昨月二十五日までに植樹した。
 カルモ公園の水源保全、地球温暖化防止の一助を目的に計画されてきたもので、同月八日の五十本を皮切りにマッタ・アトランチカ(大西洋森林)原産の五十種を植えたもの。
 同公園は、日系社会とのゆかりが深い。現地日系人によって育てられた約一千五百本の桜を愛でる「桜祭り」が毎年開催されるほか、日伯両国の石を用いて製作された石の芸術作品があり、昨年六月には皇太子殿下も訪問された。「移民の森」は地域の学校の通う子供たちの環境学習にも活用されるという。
 来社した越村建治相談役、中村マリオ役員は、「立派に成長して、将来形の残る記念事業となれば」と話している。