コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年2月26日付け

 昔バレーボール部に所属した私には、新聞社の仕事はバレーそのもの。
 記事を紙面用に組み、校正後は製版、印刷、配達と続く。更に、受付、営業なども加わって安定した新聞発行が可能となるが、読者からの問合せや批判、褒め言葉も貴重な栄養となり宝となる。
 試合中は、ミスなども庇い合い、最上の状態を作り出して相手コートに返球するのが選手の務めだが、試合には監督やマネージャー、観客、対戦相手も欠かせない。
 更に、鍛錬や経験を経た新人が選手となり、監督やコーチに育っていくように、より良い紙面作りを目指すなら、監督やコーチの方針や指導の下での切磋琢磨と、ミスや癖の修正、チームや個人の目標設定も不可欠だ。
 新聞社なら、個人の名誉や名声ではなく、読者や社員からも愛され、信頼される新聞というのは理想論? そんな事はないと信じている。(み)