県連代表者会議=センター建設基金に15万レ=西本州議「日本祭手伝いたい」

ニッケイ新聞 2009年2月28日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(与儀昭雄会長)は二月度代表者会議を二十六日午後、文協ビル会議室で開いた。
 与儀会長(沖縄)のあいさつに続き、新会長が誕生した長野、鳥取、宮崎の各会長、四月に埼玉県人会の会長となるとみられる飯島秀昭氏がそれぞれ自己紹介を行った。
 七月十七~十九日に開催される「フェスチバル・ド・ジャポン(日本祭)」の広報パンフレットが完成したことを与儀会長が発表、「三十八のバザリスタの参加がすでに決定しており、三月にはスポンサーと会合する」と進捗状況を説明。
 出席者からは、各県人会屋台の場所決め問題、二万五千レアルという高額の経費が昨年批判の的となった調理用のガス配管に関する質問が上がり、関心の高さを示した。日本祭については、後日会議が行われる予定。
 続いて、第一審では勝訴したもののEXPOSTAR社が控訴している「第八回日本祭り」の裁判問題について、与儀会長が「弁護士に相談したが、これ以上県連が負う部分はないが、最終的な結審まで二、三年はかかるようだ」と説明した。
 前回の代表者会議で神戸移住センターに寄贈することが決議された紫水晶について、当初一万三千レアルと見積もられていたが、諸経費を含め最終的に一万六千六百レアルかかったことを報告、すでに県連が立て替えたことが発表された。
 数年来、検討が続いている県連センター建設に関して、現在三十五万レアルの県連資産のうち、十五万レアルを建設基金とすることが決議された。
 繰り上げ当選により、今年一月から唯一の日系州議として活躍する西本エリオ氏が会場を訪れ、自己紹介を含めたあいさつを行い、「コロニアの一メンバーとして、日本祭や県連をお手伝いしたい。帰国デカセギ問題に関しても議会で取り上げていきたい」とアピールし、出席者からは拍手が送られた。
 なお、スポーツ委員会では、六月二十一日にイタペセリカ市でマレットゴルフ大会を開催することを発表、加藤恵久元会長(鳥取)が「各県人会五人一組のチームを出して欲しい」と呼びかけた。
 「ふるさと巡り」に関して、長友契蔵元会長(宮崎)が「第三十一回(三月)は八十人で打ち切り、九月のアマゾンはすでに三十六人が申し込んでいる」と報告した。
 〇九年度予算案が十三万八千九百五十レアルであることが発表され、決議される次回総会までに検討されることになった。