センター建設の舵取り役は=今年は援協で役員改選=例年通り単一シャッパ提出=注目は理事会互選に

ニッケイ新聞 2009年3月4日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)は二月二十六日の定例役員会で、今月十四日の定期総会に提出する役員改選の候補者名簿(シャッパ)の受け付けを締め切り、例年どおり、単一シャッパになったことを正式に発表した。
 援協の役員改選は二年に一度。役員は理事四十人、補充理事五人、監事三人、補充監事三人。定期総会で承認されれば、十九日の臨時理事会で、会長や副会長職などの役付き理事を選出する運び。森口現会長の続投となるかどうかは、この時にならないと分からない。
 今回提出されたシャッパの新規候補者は、秋田県人会長の小松雹玄氏、天理教サンパウロ教会長の大竹義信氏、ブラジル日系協会長の京野吉男氏ら。
 年齢などを理由に、青木実第四常任理事、若林茂樹第二会計理事、山元治彦、竹村英郎、上原武夫、須田常忠理事の六人が引退する。
 今回の改選でも例年通りの単一シャッパ提出となったことで、注目は総会後の役付き理事の互選となる。
 今年五十周年を迎え、その記念事業として福祉センター建設を進める援協。現在は、七月の開設と記念式典に向けて残り二百万レアルを目標とした募金活動を進めており、この時期の役員改選は慎重に行いたいという声が多い。
 普段から「皆さんで一致団結、手を取り合い援協を盛り上げてゆきましょう」(森口会長)という合言葉のもとの森口体制。今のところ関係者からの不満はあまり聞かれない。
 「大荒れしない」と踏む関係者が多いとされているが、「オバマ大統領のように上手いこと演説するような人が出てきたらどうなるか分からない」と話すのは、選挙委員長の菊地義治第一副会長。臨時理事会まで気が抜けないのは確かなようだ。
 提出されたシャッパは次の通り。(敬称略)
【理事】与儀昭雄、吉永大吉、中川勇デッシオ、永山八郎、加藤英世、遠藤浩、紫牟田寛、小松雹玄(新)、森口忠義イナシオ、野村次郎、波部ジョルジ、上野ジョルジ、洲崎順、岩原勝一、中田和夫、井上建治、塩田憲一、佐々木憲輔、吉川邦彦、安武誠、浜岡政晴、山口正邦、立山道子、毛利連、坂和三郎、尾西貞夫、税田清七、酒井清一、井上茂則、建林成幸、山下忠男、菅野鉄夫、後呂敏明、大原毅、菊地義治、京野吉男(新)、大山義夫、大竹義信(新)、辻雄三、石浜譲【補充理事】丸岡正英(新)、佐々木弘一(新)、安次富ジョルジ(新)、高柳民子、檀定則(新)【監事】杉本教雄(新)、清水カルロス(新)、藤瀬圭子【補充監事】興津政治(新)、知念直義(新)、大滝多喜夫(新)