ブラジル人市民の生活支援=浜松市=無料相談会に350人来場

ニッケイ新聞 2009年3月17日付け

 【静岡新聞】浜松市や浜松国際交流協会など市内八団体でつくる「がんばれ!ブラジル人会議」は十五日、ブラジル人市民の相談に無料で応じるチャリティーイベントを同市中区のアクトシティ浜松で開いた。約三百五十人のブラジル人が来場し、就職や行政の生活支援に関する説明に熱心に耳を傾けた。
 市役所や市教委、ハローワーク浜松などがそれぞれブースを設け、定額給付金を受け取るための手続きや、市が就学前の第二子以降の子どもがいる家庭を支援する「子育て応援特別手当」の申請法などについてポルトガル語で説明した。弁護士が相談に応じるブースには、最近失業して賃金や失業保険をめぐるトラブルに巻き込まれたり、住宅ローンなどが払えずに法的なアドバイスを求めたりするブラジル人が並んだ。
 失業した外国人の受け皿として期待される介護ヘルパーの仕事内容や必要な資格について紹介するセミナーも開いた。
 同会議は不況で生活に困窮するブラジル人市民を支援しようと一月に発足した。代表の増子利栄さん(58)は「アピール不足で予想より来場者は少なかった。生活に困っている人はもっと多いと思うので、今後も積極的に支援していきたい」と話した。