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文協=いよいよ評議員選挙=正午には集計結果発表=投票低調、現体制に有利か

ニッケイ新聞 2009年3月28日付け

 いよいよ、文協(上原幸啓会長)の評議員選挙の当日になった。この選挙で事実上、〃コロニアの首相〃選びの大勢が決まる。
 にも関わらず、前回に比べて投票は低調に推移している。投票数が少ないほど改革への意識が少なく、現状維持派が多いとみられ、現体制に有利とみられている。現評議員の大半は現体制支持とみられることから、今回選ばれる新評議員から少なくとも四十人以上の代替派が出ないと、新体制が生まれるのは難しいとみられている。
 〇七年の評議員選挙では投票総数が八百七票(七百四十七票有効)だったが、今回は二十七日正午時点で、五百八十六票しか集まっていない。うち三十七票分は会費未納のため、二票分は返信用封筒の発信元住所氏名がないためにともに無効となっている。
 選挙管理委員長の山内淳さんによれば、「二十七日にも郵便で五十~六十票届くと予想されるので、当日までに六百票以上は確実」とみている。前回の総会当日の投票はわずか三十票程度。今回は当日分をいれても七百票程度とみられている。
 二十八日当日は午前九時から小講堂で定期総会開始。来賓あいさつ後、選挙管理委員会立会いの下、みんなの前で封筒から投票用紙を出す開票式を行い、その後、投票用紙は階下の展示室に運ばれ、同委員や文協職員やボランティアにより、集計作業が行われる。
 当日の投票は体育館で行われる。前回同様、集計結果は小講堂の壁面に生中継で上映される。早ければ正午には、集計結果が発表される予定だ。
 二十六日晩にはコンピューターの投・開票会場設置も終わり、一連の作業は同委員と職員らによって予行演習された。
 なお、郵送投票分は、二十七日午後五時に郵便局に文協職員が引き取りに行った分が、最終受け取り分となる。それより遅かった人の分は、総会当日、会場入り口に郵送受付け分氏名が張り出されるので、そこになければ、当日投票も可能。
 山内委員長は「問題が起きないように万全を期している」という。
 なお、投票できる会員は昨年九月までに入会しており、三月十三日までに会費を完納している人のみ。中島エドゥアルド事務局長によれば、前回や前々回のように、会員入会期限までに大量入会があったり、会費完納期限直前に大挙して支払う人が来たりということは今回起きていない。
     ◎
 前回選ばれた五十六人の評議員と、今回の評議員、合計百七人(上原会長が次期会長に出馬すれば百六人)による最初の評議委員会が四月二十五日に開催され、そこで新会長が選任される。
 三十日(月)に発表される別の選挙管理委員会により、この新会長選出の詳細は決められる。
 現体制や対抗陣営などにより、四月十五日までにシャッパ(連記名簿)が作成され、同委員会に提出される。そこには会長ほか、副会長七人、専任理事、会計専任理事の計十人、さらに正捕監査役計六人、あわせて十六人の名前が必要になる。
 会長も含め、一年以上の会員歴があれば、シャッパに入ることができる。
 三十日からは次の段階に移り、シャッパ作りと評議員への選挙活動が本格化しそうだ。

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