琉球國祭り太鼓が10周年=アニェンビーで記念発表会=4月5日

ニッケイ新聞 2009年3月28日付け

 沖縄県人会のエイサー太鼓団体「琉球國祭り太鼓」(浦崎直秀代表)が今年十周年を迎え、記念発表会「島に戻てぃ(De Volta as Origens)」を四月五日午後一時から午後四時まで、アニェンビー国際会議場大講堂(Av.Olavo Fontoura,1209)で開く。レアル銀行が協賛。入場無料。上原テーリオ実行委員長、上江田エドゥアルド、新崎マリオ両副実行委員長が案内のため訪れ、来場を呼びかけた。
 県人会関係の行事をはじめ、各地のイベントなどで人気の高い同団体。正式発足から十年を記念した同発表会にはサンパウロ市・州内だけでなく、南マ州カンポ・グランデ、ブラジリア、クリチーバなど国内各地、さらにボリビア、メキシコ、ペルー、アルゼンチンの中南米各国から合わせて五百人が出演する。
 ブラジルでの祭り太鼓は一九九〇年代前半、沖縄県を訪問して本場のエイサーに触れたビラ・カロンの関係者により持ち込まれたもの。それまでブラジルにはなかった芸能だった。
 浦崎氏が指導にあたり、九八年に正式な団体として発足。最初十六人だったメンバーは現在、全伯各地で約六百人にまで増えた。そして今年、十周年の記念公演を二千五百人収容のアニェンビー会議場で開催するまでに成長した。
 同グループでは現在、七歳から二十歳までの子供たちが所属、県系だけでなく非日系の子供たちも練習に励む。最初のグループの一員だった上原実行委員長は、「今は子供たちの世代になりました」と笑顔を見せる。
 今回の発表会では最初のグループも〃特別出演〃するという。上原委員長ら一行は、「今まで発表したことのない新しい演目もあります。ぜひ足を運んでほしい」と呼びかけた。
 当日は、琉球舞踊協会、カンピーナス獅子舞と県系バンド「トントンミー」も特別出演、歌と太鼓、獅子舞など盛りだくさんの公演になりそうだ。
 入場無料だが、主催者では一キロの保存の効く食料品の持参を呼びかけている。集まった食料品は希望の家に寄付される。
 問合わせは電話=11・8494・5350(ロベルト)または9104・7002(タチアーネ)まで。同団体のホームページは、www.rkmd-brazil.com