ホーム | 日系社会ニュース | ブラジル人学校の子ども減少=2カ月で2500人

ブラジル人学校の子ども減少=2カ月で2500人

ニッケイ新聞 2009年3月28日付け

 【共同】雇用契約の打ち切りなどで経済的に苦しむ日系ブラジル人らが増える中、ブラジル人学校に通う子どもは二月二日時点で二カ月前の昨年十二月から、約二千五百人減少していたことが二十七日、文部科学省の調査で分かった。文科省は公立学校での受け入れ円滑化など、外国人の児童生徒の就学支援策も公表した。
 文科省によると、ブラジル人学校は昨年十二月には十三県に九十校あったが、二月には八十六校に減少。調査で有効回答があった五十八校の生徒数は六千三百七十三人から三千八百八十一人と約四割も減った。
 対象は日本での幼稚園-高校段階の子ども。親の苦境で学校に通えなくなった千七百十八人の状況分析では、帰国が七百二十二人で、自宅・不就学が五百九十八人。公立学校転入が百六十人、ほかのブラジル人学校に転校が五十三人だった。

image_print