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聖南西=和太鼓選手権とフェスチバル=「去年よりレベル上がった」

ニッケイ新聞 2009年4月4日付け

 三月二十九日、ピエダーデ市立劇場に於いて聖南西文化体育連盟主催、ピエダーデ文化体育協会実行の第六回聖南西和太鼓選手権大会兼フェスチバルが開催された。
 開会式は、山村敏明聖南西文化体育連盟会長、ジェレミアス・リベイロ・ピント同市長、広末武ピエダーデ文協会長、矢野ペドロ・ブラジル太鼓協会会長、渡部一誠パウリスタ太鼓連盟会長、高野信喜聖南西太鼓部長ほか大勢の来賓と約四百人の観衆が詰めかけた。
 午前中はレジストロA、同B、イビウーナA、同B、オザスコ、ピエダーデ、カッポン・ボニート、ソロカバ、ピラール・ド・スール、ヴァルゼン・グランデ、コロニア・ピニャール、サンミゲル・アルカンジョの十一チームが技を競い、その結果イビウーナAチームが優勝した。
 二位はオザスコ、三位はピエダーデだった。審査員には指導者の蓑輪敏泰さん、矢野ペドロさん、島田オルランドさん、村口ルッカスさん、海藤司さん、立石守澄さんがあたった。
 午後からは十チームによるフェスチバルが行われ子供達は生き生きと演奏を披露した。最後に各チームから二、三人が参加して合同チームを作り蓑輪さんが指導した「桜」の曲を熱演し万雷の拍手を浴びた。
 蓑輪さんの総評は、昨年より全体的にレベルが上がっているが、来年はもっと上達してもらいたい。限られた時間内に終わった短い曲が多かったのは残念だった。また、フェスチバルでは「彩り」が多かったがもっと工夫してもらいたい。チームの人数と舞台の構成を考えて欲しいなどと述べた。
 太鼓の響きで熱気を帯びたピエダーデ市立劇場。初めて太鼓の大会を観たと言う老夫婦は、「太鼓がこんなに素晴らしいものだとは思いませんでした。ちょっと観る心算でしたが最後まで観ます」と涙を流している光景が見られた。熱演が続いた大会も午後四時三十分に無事終了した。(金子国栄さん通信)

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