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ニッケイ新聞 2009年4月24日付け

 先日、なまった体を鍛えるためパラナピアカーバでハイキングに挑戦した。町自体はイギリス移民が紡績業をしていた名残のある街なみや鉄道駅跡、ロンドンのビッグ・ベンに似た時計台が異国情緒を醸し出す。メトロのルス駅からCPTMで約一時間、終点リオ・グランデ・ダ・セーラ駅下車、そこから市バスで約十五分と、手頃な日帰り行楽を楽しめる。ハイキングコースもいくつかあり、それぞれ各一時間ほど。去年に比べて祝日の多い今年。山の空気を吸いに出かけてみては。
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 毎日新聞サイト二十日付けによれば、スペインのバル街に見立てた函館市西部地区の「函館バル街」内の喫茶店が一九日、明治時代のコーヒーをイメージした「百年ブレンド」を披露した。今年は店舗として利用する土蔵ができて百周年、函館開港百五十周年の節目。当時函館で飲まれていたのはブラジル、ジャバロブスター、モカ。大豆も入れて煮出していたため、かなりトロトロしていたとか。レトロな味を試してみたいもの。
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 日伯間の問題を両国有識者に論じてもらう新企画「日伯論談」を本日二十五日付け三面でスタートした。最初のテーマは入管法改正二十年を見据えた「デカセギ」。本紙ポ語版「ジョルナル・ニッパク」でも翻訳を掲載、サイトでも公開する。「論壇」ではー、とお思いかも知れないが、両語掲載により、談論風発のきっかけとなるよう「論談」とした。お読み飛ばしなく。