東西南北

ニッケイ新聞 2009年5月5日付け

 コリンチアンスの快進撃にはロナウド効果もいわれるが、リオ州選手権覇者のフラメンゴは、失踪騒ぎを起こした〃皇帝〃アドリアノと契約することに。四月三十日時点で九九%決まっており、ブラジル選手権ではロナウドとアドリアノの顔合わせも起きるかも? ミナス州はクルゼイロ、ゴイアス州はゴイアス、サンタカタリーナ州はアヴァイ、バイア州はヴィトリア、セアラ州はフォルタレーザ、パラナ州はアトレチコ・パラナエンセがそれぞれ優勝した。
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 豚インフルエンザによるアルゼンチン~メキシコ間航空便運行中止で、メキシコから帰れず、ブラジル経由で帰国するアルゼンチン人が出始めた。国外旅行の動向と新型インフルエンザ感染拡大は相関性があり、メキシコ旅行は少数派のブラジルでは感染者も少ないと予測される一方、ブラジル上陸不可避発言も。鑑定用キットが未着で迅速な患者確認が出来ないブラジルなど、冬に向かう南半球では新型インフルエンザか普通の風邪かの判断も難しそうだ。風邪といえば、六〇歳以上の人への風邪の予防接種は八日まで。
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 大気汚染に起因する病気には、喘息や肺炎、肺ガン(呼吸器系)、脳卒中や脳梗塞といった脳血管障害に心筋梗塞(循環器系)が多いが、幹線道路から五〇メートル以内の住民は、免疫系疾患の関節リューマチにかかる可能性が三一~六三%高いという。化学物質による汚染では、発生源から近い程、甲状腺異常などの罹患率が高いという研究も。水や大気のように、皆が必要で、嫌でも接しなくてはならない物が健康を蝕む物質を運んでくるなら、逃げ出す術はない。豚インフルエンザでマスクが飛ぶように売れているが、本当は防毒ガスマスクが必要?