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ニッケイ新聞 2009年5月7日付け

 人気を博した人形浄瑠璃平成座の公演。来伯が決まったのは今年二月下旬で、全員が参加できないため新しくチームを組んで、各自仕事がある中、週二、三回の猛特訓をしたという。一座が日本を発ったのは、百一年前に笠戸丸が出港した一日前の四月二十七日。「昔の人は船で五十数日かかったが、今は飛行機で来られて幸せ」と藤本座長。
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 浄瑠璃公演の一行のうち、友好協会の尾形副会長など一部はブラジルの関係者と亜国へ。ブエノス・アイレスで阿波踊りの指導にあたるのが目的だ。原田県人会長も本格的な阿波踊りグループ来伯へ期待を表わしていた。YOSAKOIソーラン、和太鼓やエイサー太鼓に続いて阿波踊りも大きく広がるか?
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 二十四日に開かれる三団体合同の古本市。人文研では五千冊程度を出品、無料の本も用意する予定だという。来社して本の寄贈を呼びかけた田中洋典所長は、利益を運営費だけでなく、人文研が打ち出した研究者奨学金制度にも充てたいと話す。「できれば持参していただきたいが、事情によっては取りに行きます」と田中所長。
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 毎年恒例のエスペランサ婦人会慈善バザーは今年も多くの買い物客でにぎわっていた。主婦間の密かな人気商品は同婦人会が出す「福神漬」。聖母婦人会のものも人気が高いが、同バザーでもそのためだけにわざわざ訪れる人もいるそう。一パック十二レアルではあるが、味と比べれば割安との声も。
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 岩手県人会の千田曠暁会長によれば、同県人会が十五日から二泊三日の「リオ杉村公使墓参旅行」参加者をまだ募集中。現在三十人の申し込みがあるが、「興味のある人はチャンスですよ」。費用はバス、見学、ホテル代込みで三百二十レアル。去年改修したばかりの公使の墓だけでなくポン・デ・アスーカル、コルコバードなどの見学も。連絡は県人会(11・3207・2383)まで。