刊行物「国境地帯」

ニッケイ新聞 2009年5月8日付け

 文芸同人誌「国境地帯」(第二十一号、編集・発行=菅沼東洋司)が刊行された。巻頭章は、国際日本文化研究センターの細川周平教授が寄せたエッセー「『外』の人」。
 前山隆氏の「自伝的回想―文化人類学入門私記」は最終回(百六十枚)となり、ブラジル地方中都市の現地調査の様子などが描かれている。
 郷土史研究家の大浦文雄氏の手記「話しても詮なきことながら」では、水野龍の「笠戸丸航海日記」をめぐる真相が記されている。自分史「私の生きてきた時代の特徴」(藤井里子)、ほか。