浜松=ブラジル人窃盗グループ摘発=車両盗容疑で5人逮捕

ニッケイ新聞 2009年5月12日付け

 【静岡新聞】磐田、浜松中央、浜北各署、県警捜査三課、国際捜査課と愛知県警の合同捜査班は九日、窃盗と盗品等保管の疑いで浜松市内に住むブラジル人窃盗グループのメンバー五人を逮捕した。合同捜査班は、窃盗グループが主にスズキの人気車種「ワゴンR」を狙って昨春から県西部や愛知県内で犯行を繰り返し、被害は計約三百台に上るとみて裏付け捜査を進めている。
 逮捕されたのは自動車修理販売店経営者の容疑者(44)=浜松市南区頭陀寺町=や、同市中区高丘北、無職の容疑者(32)らブラジル国籍の男5人。
 無職の容疑者ら二人の逮捕容疑は四月二十二日夕方から二十三日未明にかけて、豊橋市内の駐車場で、乗用車一台(七十万円相当)を盗んだ疑い。経営者の容疑者ら三人の逮捕容疑は同月二十三日、経営者の容疑者が管理する浜松市南区飯田町内の倉庫に、無職の容疑者らが盗んだ乗用車を保管した疑い。両容疑者ら三人は容疑を認め、二人は否認しているという。
 合同捜査班によると、窃盗グループは駐車場に止めてある「ワゴンR」などを盗んだ後、車を倉庫に運んで解体して部品を転売したり、部品を事故車に付け替えて販売したりしていたという。
 合同捜査班は九日、容疑者が経営する会社や盗品を隠していた倉庫を家宅捜索し、ワゴンR三台やエンジン十八基などの部品を押収した。