アマゾン移住80周年=マナウスでも開会式盛大に=シンボルマークもお披露目耳

ニッケイ新聞 2009年5月13日付け

 アマゾン移住八十年、マナウスでも開幕――。西部アマゾン日伯協会(アマゾナス州マナウス市)は三月二十日、西部アマゾン日本人移住八十周年記念行事開会式を盛大に開催した。

 錦戸健実行委員長は開会の挨拶の中で、「戦前、戦後の移民の苦労があったから今のマナウス日系社会は繁栄しています。都会より離れたアマゾンでもガランチードと呼ばれるようになりました。先人の意思を継いで非日系人の期待にも応えられるよう頑張らないといけない」と語った。
 続いて、日本人アマゾン移住八十周年のシンボルマークの除幕式があり、州知事代理、相沢寛明総領事代理、三木将美マナウス市会議員、錦戸実行委員長の四人で行われた。シンボルマークは『80』を中心に、周囲に日の丸をイメージした赤い太陽、下部にアマゾンをイメージした緑の大地が描かれている。
 その後はカクテルパーティーが行われ、八十周年のスタートをきった。
 アマゾン入植は一九二九年四月にパラー州アカラ(現トメアスー)植民地の先発隊が最初の開拓の斧を入れ、開拓のさきがけとなった。
 同年九月にはトメ・アスー最初の入植者がまにら丸でベレン港に到着。四十三家族と単独移民八人を含む百八十九人だった。一行はリオに着いたもんてびでお丸から乗り換えて、まにら丸で回航した。
 同協会の木場孝一さん(60、鹿児島)は「私は入植して五十年しか経っていないが、当時(八十年前)はもっと大変で、あちこち移動して思い通りに出来なかったようだ」と先人の苦労に思いをはせた。
 アマゾン入植八十周年記念式典は九月十六日のトメ・アスーを皮切りに、十八日にベレン、二十日にマナウスで順次開催される。