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ニッケイ新聞 2009年5月13日付け

 新型インフルエンザの流行を受けて、日本航空は十一日から、これまでメキシコ発日本行きの便で義務付けていた客室乗務員のマスク着用を米国、カナダ、ブラジルからの便でも義務付けることに決めた。そのほか、機内にもマスクも常備するという。全日空では九日から、米国発日本行きの便で客室乗務員のマスク着用を義務付けている。
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 日本政府の日系人帰国支援事業で、支援を受けて帰国後の再入国制限期間が原則三年と発表され、ブラジルの各メディアも報じている。BBCブラジルでは好意的な評価の一方で、「我々が知りたいことは、日本政府が今後も日系人向けのビザを維持し続けるかということ」といった在日ブラジル人関係者からの声も紹介。同記事によれば、現在までに同制度での支援を申し込んでいる人は千九十五人に上るという。つまり一家族四人の計算で二百五十家族が戻ってくるということになる。この数字はさらに増えるだろうか。
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 鳥取県人会の今年度県費留学生、森岡カチア留理さん(22、三世、ピラール・ド・スル市)が七日、平井伸治知事を表敬訪問したと、九日付け毎日新聞。「帰国後にブラジル社会に貢献できるよう留学を無駄にしない」と意気込み、「たくさん写真を撮っておじいちゃんたちに見せたい」と話していたという。実りある留学となることを願いたい。