文協古本市に7百人=総額1万4千レを売上

ニッケイ新聞 2009年5月26日付け

 コロニア読者ファン待望の『古本市』が二十四日午前九時から文協ビル体育館で開催され、約七百人が訪れた。ブラジル日本文化福祉協会図書館、ブラジル日本移民史料館、サンパウロ人文科学研究所の共催。
 会場は三団体がそれぞれのブースに分かれて販売。今年は合計一万五千冊ほどの図書やDVD、ビデオが並び、開場前から長い行列ができた。
 ボランティアは青年文協メンバーも含め、約四十人が参加、前日から作業にあたった。
 文協によれば、図書館は八千十レアル、史料館は三千三百六十レ、人文研は二千六百二十八レ、総額一万三千九百九十八レを売り上げた。同収益金は各団体の運営資金に充てられる。
 会場に隣接する展示室では、人文研が蕎麦やパステルを販売。テーブルなども設けられ、くつろぐ来場者の姿もあった。
 総合コーディネーターを務めた細川多美子さんは、「(古本市の収益は)文協図書館を始め、参加団体の運営に大きな助けとなる。ありがたい限り」と、本を寄付した人や来場者に感謝の言葉を述べていた。
 なお、文協図書館ではすでに次回古本市開催用の古本の寄付を受け付けている。詳しくは文協(11・3208・1755)まで。