コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年5月30日付け

 「日本語勉強したいんだけど、気軽に行ける日本語教室知らない?」コロニアとは関わりを持ってこなかった二十、三十代の日系人の友人から、たまにこう聞かれる。
 子供のころ、日系人であることにコンプレックスを感じて距離を置こうとする、もしくは興味がないが、成人してからアイデンティティーに目覚めることは往々にしてあるようだ。
 聞かれる度に嬉しい気持ち半分、うまく続いてくれればいいけど、と案ずる気持ち半分。というのも、まとまった情報がないからだ。
 例えば、各県人会が行っている文化教室を、県連が一冊のガイドブックにまとめて無料配布してはどうだろう。会の活性化にもつながる。
 また、増えている日系人帰伯者を活動に取り込むためにも、こちらから情報を発信することは大事だろう。 (親)