東西南北

ニッケイ新聞 2009年6月2日付け

 リオのサッカーチーム、フラメンゴ入りした〃皇帝〃アドリアノが、後、五月三十一日のアトレチコ・パラナエンセ戦で直接間接に得点に絡む働きを見せ、初戦を飾った。マラカナン球場での試合は2対1での勝利で、前半の得点には間接的に絡んだだけだったが、後半開始直後に鮮やかなヘディング・シュート。前半だけ出場といっていたアドリアノだが、後半も出場は、花を持たせようとの監督の計らいか。地元ファンも大きな力をくれたに違いない。
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 五月二十九日から三十日にかけ、新型インフルエンザの国内感染(人から人への感染)による真性患者が四人確認され、国外から帰国した旅行者二人も加えると、真性患者数は二〇人になった。内訳はサンパウロ州八人、リオ州五人、サンタカタリーナ州四人、ミナス州、南大河州、トカンチンス州各一人で、被疑患者は一七人、観察下にある人は二二人となっている。
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 パラナ州クリチバで青年二人を巻き込む大事故を起こした州議員が、五月二十九日に辞表提出。これにより、一般市民として裁判にも出席する事になる。最年少州議という輝かしい歩みに、飲酒運転にスピード違反で殺人という汚点を残したが、議会での議員権剥奪という事態は避けたことになる。病室には、警官ではなく警備員がいたといわれ、被害者が検察関係者の息子でなかったら、うやむやにされていたかもしれない事件だ。
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 五月初めからのサンパウロ総合大学職員ストのため、イピランガの歴史博物館も一八日から閉館されている。サンパウロ市西部の現代美術館もスト入り直後から閉館。三日には州立校教師もスト突入。昨年の軍警ストのような混乱は起きては困るが。