藤間流が「藤之会」発会=8月に第1回チャリティー公演

ニッケイ新聞 2009年6月6日付け

 藤間流日本舞踊学校(藤間芳之丞校長)の役員など十六人が四日昼十二時半、文協ビル四階で「藤之会」発会式を開いた。
 同会は小さなイベントも含め、多くの場で活動を行っていくことを目的に発足。歌舞伎だけではなく新舞踊も扱う。現在の会員は同学校の教師、生徒らが中心だが、今後は同学校関係者以外の入会も募っていくという。
 発会式の中で、同会会長となる藤間校長は、「私たちは小さく始まり大きく花を咲かせましょう」と挨拶。続いて藤間芳寿副会長が紹介され、理事長、理事、書記、会計、広報委員の各役員の発表・挨拶が行われた。
 昼食会では、歓談を交えながら今後の活動内容、ユニフォームとなる着物の作成などが話し合われた。
 同会ではすでに「藤間流日本舞踊学校第一回藤之会公演」が企画されており、発会式で詳細が発表された。
 第一回公演は日本舞踊と映画のチャリティーショーで、文協大ホールで八月三十日午後一時から開催。入場料は二十レアル。前売り券・当日券を用意する。
 藤間芳翁理事長など十二人の藤之会会員らにより、歌舞伎を取り入れた新舞踊が披露される予定。その後に日本映画「新世界歌謡道」が上映される。安田淳一監督、森千紗花主演による同映画はブラジル初公開。ポ語字幕付。
 当日は、主演女優の演歌歌手・森千紗花さんによる舞台挨拶、歌の披露が予定されている。商品を用意してのくじ引きも企画されるそうだ。
 当日の収益から憩の園に寄付を行なう。ショーに関する詳細・問い合わせは同学校(電話=11・3207・5525)まで。