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ニッケイ新聞 2009年6月6日付け

 日系のウィリアン・ウー連邦下議の提案による違法滞在外国人への恩赦法案(PL1664/2007)が四日、下院議会で可決され、伯メディアが一斉に報じている。同法案は今年二月一日までにブラジルへ入国、違法な状態で滞在している外国人に対し、二年間の暫定的滞在許可とその後の永住権申請を可能にするもの。今年二月に下院を通過後、上院での修正を経て再び下院で審議されていた。今後は大統領の承認へと移る。下院通信によれば、国内の違法滞在外国人は十五万から二十万人と見られ、ウー議員は同法案がそれらの人たちの労働状況改善につながるとの考えを示している。
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 昨今、インターネット上で学習するという意味の「Eラーニング」がはやっているが、無料総合学習サイト「smart.fm(スマート・エフエム)」は、日本語によるポ語学習サービスを始める。サイト運営するセレゴ・ジャパンが三日、発表した。同サイトでは語学以外にも一般常識などを学べ、会員は五十万人。「ゆくゆくは在日ブラジル人向けに、ポ語で日語を学べるサービスをしたい」というから、大いに期待。
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 仏心寺で行われた観音様の日では終日、来場者がロウソクに願をかけ祈る姿が見られた。ロウソクは一個二レアルで六色。赤は愛や結婚生活の成就、黄色は勉学成就、橙は商売繁盛、青は家内安全、交通安全、紫は健康、白は平和を願うもので、自分の願いも書ける。紫と白が多く供えられ、観音様の前に真摯に向き合う姿も。中には六色全て買う欲張りな? 人もいたよう。
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 コロニアの皆さんに好評頂いている本紙刊行の記念写真集『百年目の肖像~邦字紙が追った2008年』の本紙読者割引(三十レアル)が今月十日で終了する。翌日以降は一律八十レアルで販売となる。読者でまだ購入されていない方はお急ぎください!