コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年6月6日付け

 二分間で、何杯食べられるか―。岩手県人会が先月三十一日に開催した「わんこそば食べ放題」の早食い大会。昨年から始まったばかりだが、あれだけの賑わいは凄いの一言。
 十一歳の少年から五十代の千坂JICA聖支所長夫妻まで十九人が大健闘。百人近くいた観客もこぶしを上げ、声援や歓声を送り、選手たちの一挙手一投足を見守った。
 その中に、最近日本から帰ってきたばかりの息子家族と一緒に来ていた七十代の女性がいた。「『おばあちゃん一緒に行こう』っていうから来ました。私は秋田。孫の関西弁が分からないのよ」と嬉しそうに笑った顔が印象的だった。
 百年目に始まった日本文化イベントを、自分と同じ日本生まれの孫と一緒に楽しむ。世界最大の日系社会を築いてきた、ブラジル日本人移民ならではの喜びかもしれない。      (親)