大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年6月11日付け

 このたび初めての公開講座を実施する盛和塾ブラジル。ブラジル内の塾生は七十四人だが、日本国内にいる塾生は五千人。案内に訪れた関係者は、「つまり一度に五千の企業の仲間に入れる組織は他にないと」と話す。その一方、同塾は「敷居が高いと周囲から思われているが、地場のおじさんの集まりで和気あいあいとやっている。学ぶ姿勢が一緒だとすぐに打ち解けられる」とも。固いイメージもあるが、そう考えれば気軽に参加できるかも。
     ◎
 五日からブラジル公開の邦画「A PARTIDA(おくりびと)」(二〇〇八年、滝田洋二郎監督、百三十分)が好評なようだ。今のところサンパウロ市のみの公開、上映場所は以下の通り。サンタクルス・ショピング、HSBC B ARTES、CINE UOL LUMIERE、UNIBANCO ARTEOLEX SP、ESPACO UNIB POMPEIA、CINE BOMBRIL。上映時間などは、各映画館まで。
     ◎
 外務省広報によれば、パラオ共和国の新しい駐日大使が十日、天皇陛下へ信任状を捧呈した。新大使の名前はミノル・フランシスコ・ゼイヴィエル・ウエキ氏。名前を見る限りでは日系人のようだ。すでに日系の大統領も輩出している同国。戦前からの関わりを感じさせる。ボリビア、ベネズエラ、パラグアイでも日系の駐日大使が誕生し、さらにアメリカではオバマ政権でハワイ出身の三世、エリック・シンセキ氏が退役軍人長官に就任するなど、各国日系人にとっては明るい話題だろう。さてブラジルでは、と考えたくなるが。