大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年6月16日付け

 昨年十月に初来伯公演を大成功のうちにおさめた日本の若き演歌歌手谷本知美さんが、このほど新曲「思い出つゆ草」をリリースした。持ち歌「約束の駅」「なみだ駅」に続く、男女の恋を歌った大人の一曲だ。一方B面の「水茄子ブギ」は大阪泉州特産の水なす応援ソングで、「はちきれそうです 食べごろなのよ 美味しいヌカ漬け 売切れ御免」と楽しい一曲。そして三曲目は百周年記念曲「緑の風よ あなたに届け」のパート二が。いつブラジルへ引っさげて来てくれる?
     ◎
 リオ・ブランコ勲章はブラジル最高勲章の一つ。一九六三年ブラジル外交官の父とされるリオ・ブランコ男爵にちなんでブラジル外務省が設定した褒章。リオ・ブランコ勲章にはグラン・クルス、グランデ・オフィシアル、コメンダドール、オフィシアル、カヴァレイロの五つの位があり、浜松市在住の空手家、児玉さんが受章したのはオフィシアル。ブラジルでも最近、上原幸啓百周年協会理事長が受章しており、日伯双方で受章とは明るいニュース。
     ◎
 暖かくなったと思ったら急な冷え込みと、どうも天候が落着かない最近のサンパウロ。マーガリンを塗ったゆでトウモロコシはお馴染みの風景だが、近頃リベルダーデの街角を通りかかると、醤油の焦げた香り。見ると日本の縁日ではお馴染みの焼きトウモロコシを、非日系のおじさんが売っていた。以前はなかったように記憶しているが、意外と日系人のアイデアかも。冷えた屋外でかぐ香ばしい匂いは食欲をそそるもの。石焼いもに続く東洋街の定番メニューになるか。