百周年協会=協力者に感謝状贈呈=ボランティア3万人へ

ニッケイ新聞 2009年6月18日付け

 ブラジル日本移民百周年協会(上原幸啓理事長)は、昨年の百周年事業に協力した全伯二百八十九の団体(個人含む)に対する感謝状の授与式を十六日夜、文協大講堂で開催、約四百人が出席した。
 表彰者選考のコーディネーターを務めた蛯原忠男さんによれば、六月二十一日の祭典(二万一千人)、日本週間(三千人)など、ボランティア約三万人が主な対象。すでに日本側の協力者千二百人に感謝状は郵送済みだという。
 式典に先駆け、健康体操、レキオス太鼓、グループ「フレンズ」、沖縄舞踊の四つ竹、百周年のテーマ曲となった「海を渡って百周年」が披露された。
 大部一秋・栄子総領事夫妻、与儀昭雄県連会長、森口イナシオ援協会長らコロニア団体の関係者のほか、羽藤ジョージサンパウロ市議、千坂平通JICA聖支所長、国際交流基金の内山直明所長、ブラデスコ銀行の松本ミルトン氏らが来賓として出席した。
 日伯両国歌斉唱後、上原理事長が昨年の式典の感動などを振り返り、関係者に感謝の言葉を述べた。続いて、大部総領事、千坂JICA聖支所長、山下譲二文協副会長らがあいさつした。
 来賓から一人一人に協力団体の代表者に対し、感謝状が手渡され、会場からは拍手が送られた。
 パウリスタ剣道連盟のコンスタンチーノ・パパドプル会長は、「イベントに参加できて嬉しく思う。自分はギリシャ系二世だが、日系の友人とともに日本文化を広めることができたのは大きな喜びだった」と謝辞を述べた。
 式典後、参加者らはカクテルパーティーで百周年の感動と苦労を労い合っていた。
 なお、八月二十一日には関連事業に協力した政府関係者、支援企業・団体、メディアに対する表彰式を予定しているという。