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東西南北

ニッケイ新聞 2009年7月2日付け

 南アフリカでのコンフェデレーション・カップ後、スペイン直行のカカーが、六月三十日にレアル・マドリードの選手として正式デビュー。五万人を超える観衆を前にスペイン語で挨拶する様子は、テレビでも放映されたが、六五〇〇万ユーロ(一億七八〇〇万レアル)という移籍料で獲得した選手となれば、期待されるものも大きい。
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 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスが六月三十日に、新型インフルエンザ蔓延に伴う非常事態宣言。ショッピングなどの営業停止指示の他、市民の外出や子供同士の長時間接触自粛を求めた。同疾患患者一五八七人、死者三六人というアルゼンチン。一般的には感染力は強くても致死率は〇・四%と低いといわれる同疾患だが、亜国では一・六四%と高率になっている。これに対し、ブラジル保健省は同国の同疾患流行の実態についての説明を要請。患者急増の南大河州ポルト・アレグレでは、コンテナの他、野戦用テントで診察を行う病院も出現した。
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 サンパウロ市のヴェラ・レオポウジーナのアパートで六月三十日未明に、一五人組による根こそぎ強盗発生。中流上クラスの住宅地といわれる地区だが、住民達の話合いで、門と駐車場との間にもう一つ門をつけようなどと話し合われた直後の事件だと言う。門番制圧後、三つのアパートを襲い、現金や電気製品、貴金属、衣類などを持ち去ったもので、逃亡用に使われたメルセデスは事件後に回収されたが、銀行強盗や根こそぎ強盗といった類いの事件が増えた…。
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 六月三十日朝リオ州南部のヴォウタ・レドンダ住民を驚かせたのは、爆発音と黒いすす。製鉄会社CSNの高炉の圧力が急上昇したための事故で、同社で原因解明中。

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