東西南北

ニッケイ新聞 2009年7月16日付け

 九四年W杯をブラジル優勝に導いた元サッカー選手のロマリオが、最初の奥さんとの子供二人の養育費支払いを滞り、十四日にリオ市で逮捕され、一晩拘留された。同じ罪状の男性二人のいる房に入れられ、差し入れ受取りも禁じられた。さしもの英雄だが、「同じ罪状で逮捕された以上、どんな経歴の持ち主も同じ扱いをする」という警部の方針の前では形無し。二カ月分で五万レアルというから、払うほうも大変?
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 十四日に、サンパウロ州で二人目、国内では四人目の新型インフルエンザによる死者が確認された。ボツカツで十日に死亡した男性で、一日に発症し、受診、入院が四日。三日後に集中治療室に移されたが死亡した。病的な肥満のため呼吸器障害が出易かったと見られている。商売での旅先でアルゼンチンやチリからの客にも会ったというが感染経路は未確定。男性の訪問先で感染拡大の可能性もあり、州保健局は関係者を集めて対策を協議する。南大河州では、ここ五日間の死者四人に新型インフルエンザ感染の可能性があり検査中との報道も。
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 寒くなると、暖房器具を使ったりやたらに厚着したりする人がいるが、それにより体内の水分調整が出来なくなり、皮膚の乾燥や脱水症状まで起こす事がある。子供や自分で体を動かせない高齢者などの場合、特に注意が必要だ。窓の閉めっぱなしや運動不足も風邪の流行を促進するとは、昔からいわれるが、小児科医は子供の風邪や感染症予防には手洗い励行が一番簡単と勧めている。
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 四四五〇万人がインターネットを使うブラジルでは、サイトを持つ事は企業にとりオプションではなく義務との声。保守作業をする人が誰もいないと嘆く企業もあるが、これは新たなチャンス?