毎日書道展で過去最高成績=ブラジルから8人が入選

ニッケイ新聞 2009年9月1日付け

 第六十一回毎日書道展(毎日新聞社、毎日書道会主催)に応募したブラジルからの参加者が好成績を収めた。応募したのはブラジル書道愛好会(若松如空会長)、茨城書道会(根本碧水責任者)のメンバーら十四人。両書会からは七人が入選した。
 入選者は次の通り(敬称略)。石川爽香(十一)、小林月仙(十)、若松如空(十)、鈴木美津(七)、根本碧水(五)、山本郁香(二)、西谷美風(初)。また、他に杉本京子さんが入選した(カッコ内は入選数)。
 石川さんは会友(無鑑査で入選すること)。若松さん、小林さんは十回目の入選となるため来年からは会友となる。同書道展は、国立新美術館で七月八日から八月二日まで開催された。
 「百歳までいける」と周りから声を掛けられ、書会で最年長の根本さん(91、茨城、茨城書道会)は「まだまだ頑張る」と笑顔で答えてくれた。また、今回初めて入選した西谷さん(67、高知、茨城書道会)は「自信はなかったけど、教えられた通りに書きました」と語ってくれた。
 若松さんは「これだけの入選者が出て嬉しいです」と述べ、「書道の普及に尽力した、愛好会の創立者の一人、渡辺少南先生に恩返しが出来ました」と感想を述べた。