衆院選=世界から2万9千人投票=公館1位はサンパウロ

ニッケイ新聞 2009年9月1日付け

 第四十五回衆議院議員総選挙の在外投票総数(速報)が八月三十一日、日本の総務省により発表された。比例代表に2万8849人、小選挙区に2万8161人が投票。投票率は、比例26・7%、小選挙区26・1%だった。
 七度目となった在外選挙。投票は、在外公館投票、郵便投票、日本国内における投票の三つの方法で実施された。
 その大半を占めたのが、先月十九日から世界209カ所の在外公館で実施された在外公館投票。比例代表の投票者数は2万4325人、小選挙区は2万3769人だった。
 公館投票者数が最も多かったのが、在サンパウロ総領事館で、比例1580、小選挙区1308。二番目はニューヨーク総領事館(比例1287、小選挙区1269)で、以下シンガポール大使館、上海総領事館でそれぞれ一千人以上が投票に足を運んだ。中南米地域全体での投票者数は、比例3525人、小選挙区3196人だった。
 八月三十日現在の在外選挙人名簿登録者数は10万7919。世界の在留邦人数は衆院選時点で約108万6000人、推定有権者数は81万4000人と見られており、登録率は約13パーセントに留まっている。
 サンパウロ総領事館管内では文協ビルを会場として、八月十九日から二十二日まで在外公館投票を受付け。総領事館の発表では期間中、1621人が投票に訪れている。