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ニッケイ新聞 2009年9月2日付け

 ブラジル勢の活躍が目立った世界剣道大会。団体戦では三位に入賞。リベルダーデ区ガルボンブエノ街にある「レストラン佐藤」の息子、佐藤丈司さん(36、三世)もチームに貢献した。現在は連邦警察に勤務、九歳から剣道を始め、六回目の世界大会出場で「心の剣道が出来た。最高です」と嬉しそうに答えた。ちなみに女子個人戦では三位に入賞。男女共に日、韓、米、伯がやはり強さを見せつけた。
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 同大会には日本から選手の家族ら二十九人が応援ツアーで参戦。「武士道日本、優勝おめでとう」という横断幕を掲げていたのは松脇伸介選手(31、警視庁)を子供の頃から指導してきた、おじの前田賢治さん(60、兵庫)。妻の志保さんと二人で感激した様子。各国言語での声援が飛び交う中、ずっと見守ってきた人達の応援が耳に届いたことだろう。
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 大阪・サンパウロ姉妹都市提携四十周年記念に歌手・成世昌平さんが出演する歌謡イベントが開催される。五日午後一時から文協大講堂。第三部の特別コーナーでは、成世さんの「みかえり富士」のポ語版「Comtemplo Monte Fuji」(訳詞・栗崎邦彦)の発表も。歌うのは、日本アマチュア歌謡祭グランプリ受賞者・吉川利秋さん。当日初めて聞くという成世さん、「どのようにポ語で歌われるのか楽しみ」と笑顔。