コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年9月4日付け

 五十年は金、五十五年はエメラルド、六十年はダイヤモンド、七五年はプラチナ―。ご存知、結婚記念日の数え方だ。
 ミナス州イタジュバ市在住の河合五十一(97、愛知)、シヅコさん(86、熊本)夫妻が結婚七十周年を迎える。
 一九四〇年にモジで結婚。「現在、孫は十人、ひ孫は二人です!」と五十一さんの張りのある声が電話越しに響いた。
 昨年参加した県連『ふるさと巡り』で縄跳びを披露、そのお達者ぶりでも有名だ。十月一日の「老人週間」には、夫婦で参加するとか。
 シヅコさんに夫婦円満の秘訣を聞くと、「お互いを信頼すること」。
 百人近くが参加する今月五日のフェスタ。
 「プレゼントはいらない。養老院に寄付するから、セスタバジカを持ってきて」と伝えた二人の姿は、どんな宝石より輝いて見えるに違いない。
    (剛)