東西南北

ニッケイ新聞 2009年9月5日付け

 世界七カ国語で発行されている経済誌フォーブス(Forbes)が二日、リオは世界で最も幸せな町と発表。同誌サイトなどによれば、二〇カ国一万人へのアンケート結果で、オーストラリアのシドニー、スペインのバルセロナ、オランダのアムステルダムなどが続く。ラ米ではアルゼンチンのブエノスアイリスが一〇位に入っているが、ブラジル人の人懐こさとカーニバル、一九三三年のミュージカル〃フライング・ダウン・トゥー・リオ〃などのイメージが重なった結果のようだ。当日はファヴェーラの麻薬密売者摘発で死者が出、学校の授業も停止と報じられたリオだけに、外からのイメージと現実は別との担当者の声が妙に現実味を帯びてくる。
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 サンパウロ州内陸部のドメーリアで三日、一六歳の男子生徒が窓から教室に投げ込んだ農薬が扇風機の風で広がり、生徒四人が中毒症状を起こして病院に運ばれるという事件が発生。ふざけて投げ込んだという農薬だが、一人は三日夕方も入院加療中。学校側は校内を一時閉鎖して清掃作業を行った。
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 ゴイアス州のカショエイラ・アウトで三日、アルコールの貯蔵タンクの爆発事故が発生。当時、現場付近では、塗装作業が行われており、四人の作業員中、一人が吹き飛ばされたタンクの蓋で直撃され死亡、一人が顔面骨折。炎の高さが二〇メートルにも及んだ火災は四日未明に沈静化。原因解明は今後の作業だ。
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 独立記念日で連休となる週末。五日にア国で行われるサッカーW杯南米予選のブラジル対アルゼンチン戦は、入場券購入に長蛇の列ができていた。サンパウロ州ではオランブラの花祭りやアチバイアの苺祭りなど、各地で催し物があり、旅行する人も多そうだ。