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ニッケイ新聞 2009年9月18日付け

 「いそいそと恋人に会うような気持ち」―。六日の全伯川柳大会。毎月川柳会に出かけるときの感情を那須アリセさん(82、二世)が即興で詠んでくれた。その顔は、真剣に恋をする少女のよう。地元パラナ州のローランジア川柳会に参加、十人の柳人に混じって詠む時間は至福のひと時だとか。「落第も卒業もないから安心して詠めるんです」と川柳の包容力にぞっこん。
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 長野県実施によるブラジル人の就職を支援する日本語教室がスタート。履歴書の書き方や面接の練習を行い、早期就職を目指す。十五日の初日は箕輪町のブラジル人学校「コレジオ・ピタゴラス」で開かれたが、参加者は失業者一人とブラジル人学校の教諭五人。ブラジル人の失業手当受給が進むと聞くが、広報の問題か、就職への意識がイマイチ低いのか。十七日からは伊那市の学校でも週一度実施される。十分活用されることを期待したいところ。
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 十六日から全伯でコヘイオの配達員が無期限ストを実施中だ。ここ数年の実質給与目減り分四一%の調整や、三百レアルの上乗せを要求。初日時点での参加者は八%とわずかだが、コレイオで新聞を配達している一部の地域は新聞が届かないことも。ご了承ください。
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 今日十八日から、毎週金曜日の食ページ(第四面)で、岩手県南部酒造の久慈浩介さんの『地酒コラム』を掲載する。南部酒造は十八カ国に日本酒を輸出。久慈さんはブラジルを始め、世界に日本文化である酒の普及に努めている。ご期待ください。

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