コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年9月18日付け

 やはり観光地には特産品が欲しい。先日、カンポス・ド・ジョルドンに行った時、たまたま入った日本食レストランで珍味に出逢い、嬉しい驚きがあった。
 その「トルッタ(鱒)のキャビア」の食感はイクラにそっくり。しかも冷凍とは違って、近くの養殖場から直送というから貴重だ。「運が良ければ食べられます」とは店主。「特別なルートで仕入れるので毎日はない」とか。
 どこかで見たことある顔だと、ない脳ミソを絞っていたら、以前たびたびお世話になった東洋街のスナックを経営していた安永真弓さんだと思い出し、二度ビックリ。
 〃ブラジルのスイス〃の名物トルッタを刺身で頂き、さらに〃イクラ〃まで。西洋風で知られる有名保養地の名物を、日本的工夫で一ひねり加える面白い試みだ。(深)