大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年9月19日付け

 日本で食の安全が叫ばれて久しいが――。「リベルダーデで安く売っている中国や韓国産の干し椎茸は問題ない?」かねがねの疑問に、〃きのこ博士〃舘澤功之さんは、「水に浮かべて実験すれば一目瞭然。ここ(ブラジル)のと日本産は一週間くらいで腐るんだよ、だけど…」。一概には言えないが、一カ月もつほど「薬漬け」のものもあるとか。安さに目がくらんでしまいがちだが、ここはぎゅっと目をつぶって安全のほうを選びたいところ。
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 運営困難により解散の危機に迫られているグルッポ・ニッケイ。登録ボランティアは約三百人。しかし、定期的に活動できる人が少ないとか。それに加え、参加者の急増に伴い、事務員や心理カウンセラーは不足している。ブラジル労働省にも支援を要請したが、「事務員を派遣可能」というもの。何とか、存続の道が見つかることを願いたい。 
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 「穴があったら入りたい」―。足掛け四年を掛けた記念史「山本喜誉司賞の歩み」を八月に刊行した同選考委員会幹部の言葉だ。「子孫に残すべくポルトガル語でも―」と発刊記念式典で立派に謳われたが、受賞者の名前や功績に至るまで致命的な間違いが指摘され、「日本語とポルトガル語の文章が違う」との声も。「もっと間違えが指摘されたら、新しく正誤表を作る」と同幹部は話しているが…。