大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年9月22日付け

 金融危機も何のその、成長を続けるブラジルの六十億ドル贅沢品市場に目をつけた日本企業。消費力旺盛な富裕層を狙って、二十三日から十四社の商品を集めたアンテナショップ(試験店舗)を設置するが、肝心の出展企業からは誰一人として来伯せず、JETRO職員が代理で販売するとか。三十レアルから二千二百五十レアルまでと、販売価格は日本の二倍以上と高価らしいが、Tシャツ一枚で数百レアル、ジーパンで千レルのオスカル・フレイレ街に比べればまだまだ安い。それにしても、販路拡大に人頼みで大丈夫なの?
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 来月、母県で開かれる「所沢市民フェスティバル」に参加する在伯埼玉県人会。川越市で開かれる「09川越産業博覧会」への参加も決定した。先週、飯島秀昭会長の知人で母県側のスタッフ二人が打ち合わせのために来伯。着々と準備が進んでいるよう。尾崎眞次副会長によると、現在会場で配布する県人会オリジナルのパンフレットを作成中。母県の人にも分かりやすいように県人会について説明するものになるという。母県のイベントに積極参加して、ブラジルの存在をアピールという新しい取り組みの成果に期待か。