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ニッケイ新聞 2009年9月26日付け

 なんだか通りが寂しくなったと思ったら、グロリア街にあった美容室「SOHOアカデミー」も22日から移転に。家賃の値上がりが問題だとか。11月3日からヴィラマリアーナ区ドミンゴス・デ・モラエス街1425で再開予定だそう。
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 今年、リベルダーデの日系店舗に縮小や閉鎖が目立つのは、裏読みすれば「100周年まではなんとか続けたい」という、店主らの熱い思いがあったからかも。日系店舗あってこその東洋街という誇りがあり、結果的だが、多少の無理をしてでも100周年の賑わいをとの演出に加勢してきた。今、逆に増えているのは中華料理屋。特に文協が取り囲まれるように、次々に中国系のお店がたっている。オセロならいつか本丸・文協までひっくり返されそうな勢いとも…。
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 東洋街に3店舗を構えるHAIKAIグループ。1店は今回閉店する日本音楽専門CDレンタルショップだが、2店はおもちゃなどを扱う玩具店だ。岩切厚美さんに店名の由来を尋ねると、息子「ハヤト・イワキリ」さんと娘「カオリ・イワキリ」さんの頭文字から取ったという意外な応えが。「日本っぽくて良い名前でしょ」とか。
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 「お金が振り込まれない」――。国外就労者情報援護センター(CIATE)に、7月に入ってから日本政府の帰国支援を利用して帰国したデカセギから、このような相談が相次いで来ているとか。利用者は日本のハローワークに申請し、航空券代を引いた残金がブラジルの銀行に振り込まれる仕組みだが、浅野嘉之専務理事によれば、日本側の手続きが1カ月ほどかかるのだとか。「事務手続きによっぽど遅くなることが無い限り、待つしかない」と浅野氏。困窮最中の1カ月は長すぎる!?