日系文学が結果発表=フォト俳句や増田恒河賞

ニッケイ新聞 2009年9月29日付け

 県連の第12回日本祭において、ブラジル日系文学の文芸コーナーで行われた「第5回フォト俳句、短歌コンクール」、および「第2回増田恒河賞(ポ語)」の選考結果が決まった。授賞式は武本文学賞の授賞式と一緒に来年3月に行われる。入賞者は次のとおり。
【俳句】▽星野瞳選、特選=杉本弦一「後の世に告ぐ拓魂の碑文冴ゆ」、佳作=佐藤美恵子「冬麗や駝鳥の細き脚強し」
▽栢野桂山選、特選=加藤淑子「雨呼んで命彩る七変化」、佳作=遠藤皖子「鮮やかに空のカンパス花イペー」
▽間嶋稲花水選、特選=藤田朝日子「和太鼓の音で始まる郷土祭」、佳作=間部よしの「空染めて咲くジャカランダ夫忍ぶ」
▽富重久子選、特選=畠山てるえ「寒林や呼べば答へるミコレオン」、佳作=加藤淑子「雨呼んで命彩る七変化」
【短歌】▽梅崎嘉明選、特選=富岡絹子「爆心地草木生えぬと言われしが自然と人の力ぞ強し」佳作=新井知里「いつの日か電柱越す日夢に見て汚染の街にサボテンの花」、藤田朝寿「仰ぎ見る三千年のジェキチーバ秋空の下に王者のごとく」
 第2回増田恒河賞の入賞者は次のとおり(一部)。
【ハイカイ(ポ語)】▽エジソン・ケンジ・イウラ、テルコ・オダ選、1位=ネイデ・ロッシャ・ポルトガル、2位=エドゥアルド・タラ、3位=マリア・クラリッセ・サンパイオ・ヴィラッキ。
【こども俳句(ポ語)】1位=デボラ・デ・ソウザ・サントス、2位=エヴェルトン・ドス・サントス・アルヴェス、3位=アナ・カロリナ・タヴァレス。