東西南北

ニッケイ新聞 2009年10月3日付け

 16年オリンピックの開催地がリオに決まったが、有名なスポーツ選手には、幼少時からスポーツに触れた人の他、有名選手にあこがれてスポーツを始め、才能開花という人も多い。オリンピックが世界各地で開催されることに意義を見出す人が多いのもその点だ。社会・経済格差、教育の機会不均衡などの問題を抱えるブラジルでも、今大会で目覚める若者に期待したい。五輪招致の広告塔を務めたペレはコペンハーゲンで、幅跳びのマウレン・マギもリオで、自分もリオ五輪に参加したいと発言。ルーラ大統領は招致成功で「今死んでも、自分の人生には大いなる意義があった」と。
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 一方、良いこと尽くめではないのが親の影響。アルコール中毒になった人の多くは、親も酒飲みだったという統計はブラジルにもある。親が読書好きな家庭では、子供も活字に馴染み易く、周囲に麻薬を吸う人がいれば、子供も麻薬に手を出す可能性が高くなる。反面教師の言葉もあるから、総てがそうとはいえないが。
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 2日付け本欄でも触れた国家高等教育試験(Enem)の問題漏洩事件は、受験のため旅行後に知らされた学生や、11月初旬とされる日延べ後の試験日が大学受験の日と重なる可能性があるなど、その影響の大きさは予想以上。印刷後の問題を受験会場に運ぶ過程で抜かれたようだが、教育省は警備責任は連邦警察にあったといい、連警側は自分達の責任範囲外と通達してあったという。終了後のキャンセルではなかった分、影響は少なくすんだが…。
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 9月の米国の失業率上昇の報道にもかかわらず、2日のサンパウロ証券市場は6万1千ポイント台を維持。ドルは1・77レアルまで後退した。