文協農業委員会が発足=日系農業者の窓口めざし=ポンペイアで第1回交流会

ニッケイ新聞 2009年10月8日付け

 ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)に農業関連交流委員会(委員長=中山喜代治モジ文協会長)が設立された。
 委員会は中山委員長はじめ、救済会の吉岡黎明会長や、連邦農業大臣補佐を長年務めた山中イジドロ氏、JACTO農機会社創業者の西村俊治氏の次男、治郎氏ら17人の委員で構成。協力者として宮坂四郎農学博士、生田弘・元USP蔬菜実験農場長らが名前を連ねる。
 日本移民の多くが移住当初、農業に従事し、現在でも農業を中心とした生活をしている人が多い。中山委員長は「日系を代表する文協は農村の窓口としての役割を果たすことが期待される」と委員会設立の経緯を説明する。
 同委員会では、「第1回農業関連交流会」を16、17日、ポンペイア市の「西村俊治技術財団」で開催する。
 16日はJACTOの工場見学、サンパウロ州環境長官の講演会などを予定。さらに、製品開発や流通など10グループに分かれて分科会も行われる。
 17日は分科会発表のほか、JACTOによる「精密農業と利益」についての講演会が開かれる。その後は西村俊治博物館を見学、農機具のデモンストレーションも行う予定。
 参加費は50レアル(朝食2回、昼食2回、夕食1回含む)。文協前から15日午後10時に往復バスが出る。利用希望者は参加費を含めて往復150レアル(宿泊は別)。宿泊の斡旋も文協で行っている。
 中山委員長は「農業機械や肥料を扱っている人、出稼ぎ帰りの人や、コンピューターを使った農業を行っている人など、誰でもお越しください」と呼びかけた。
 申し込みは13日まで。参加申し込みと問い合わせは同委員会の中島エヴェルトさん(電話=11・3208・1755、またはEメール=event@bunkyo.org.br)まで。
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 農業委員会のメンバーは次の通り。(順不同、敬称略)
 委員長=中山喜代治、副委員長=秋本満敏、白石一資、委員=山中イジドロ、高橋一水、西村治郎、地坂マリオ、飯田正子、市瀬成生、山下治、吉岡黎明、沖眞一、近藤四郎、新留静、香林昭司、岩崎徹、玉腰豊子、山村敏明、広瀬哲洋。