コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年10月14日付け

 世界の日系社会代表者が集う海外日系人大会が14日から東京で開催される。50回の節目となる今年は、歓迎交流会に天皇皇后両陛下のご臨席が予定されている。
 戦後の祖国日本を救援するため南北アメリカ各地から送られた「ララ物資」への感謝、在外日系人の苦労を労う目的で始まった同大会。在外選挙権の拡充、日本語教育など、長年海外日系人の声を日本に届けてきた。
 一方で、最大の日系人口を有するブラジルでも一世の高齢化と世代交代が進む。親睦交流にとどまらない、日系人の利益を代表する存在として変化が求められていることも確かだ。
 例えば、30万人以上に上る在日日系人との連携、各国の県人会組織を通じた知事会など全国組織との関係強化、また沖縄系のようなビジネスを通じた関係構築など、同大会から新しい何かが生まれれば、と思う。(ま)