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ニッケイ新聞 2009年10月17日付け

 F1レース、第16戦ブラジルグランプリにトヨタチームの控えドライバーの小林可夢偉選手(かむい、23)が出場することが決まった。正ドライバーが負傷したため。9歳でカートを始め2001年は全日本カート選手権のICAクラスに参戦してシリーズチャンピオンを獲得。昨シーズンはF1直下のGP2アジアシリーズで初優勝している。今月2日にあったF1日本グランプリのフリー走行も評価されたよう。ウィリアムズチームの中嶋一貴ドライバーと共に、日本人の活躍を期待したい。
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 構想から3年の歳月をかけて、ブラジル日本会議が編纂した『嵐の中の灯台』ポルトガル語版がこのほど完成。今年7月に翻訳作業が終わり刊行の運びになったが、「100周年に間に合っていれば、サンパウロ州教育局が出版費用を手伝ってくれるはずだった」と苦い表情の小森廣理事長。だが、完成版を読んだサンパウロ州教育局の関係者は気に入ったようで、「もしかしたら州立校に副教材として、導入されることになるかもしれない」とか。
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 日航(JAL)が経済再建に伴い、廃止の検討が進められてきた成田―サンパウロ線の存続が濃厚となってきている。2014年のW杯、16年のリオの五輪決定がどうやら〃神風〃となったようだ。1978年の就航以来、日伯を繋ぐ重要な路線だっただけに、存続を望んでいたコロニアからも安堵の声が聞こえてきそう。